町田市常磐町A様邸新規屋根工事
ご依頼の内容
仲間の職人さん(板金屋)の古くからの知り合いの方で、
趣味のカーレース仲間で、歯科医院を経営されているA様の
ご自宅の仕事の依頼です。
場所は町田市常磐町、町田市の西部に位置し、
尾根緑道、薬師池公園など桜やぼたん、ダリアなど沢山のお花見スポットがあり
「町田さくらまつり」は有名です。
作業概要
仕事の内容としては、あらかじめ、何となく話は聞いてはいたのですが、
いまいちよく分からないまま、とりあえず現場にお伺いいたしました。
1Fから2Fへ外階段(らせん階段)で上がり約6.8mx1.5mの面積のバルコニー
があります。昔その先に家(実家)があり、お互いの家を行き来できる野外通路
の役目をしていたようです。今現在は実家がなく行き止まりの野外通路、バルコニーとなってます。
そして依頼の目的は雨漏りを止める事です。
バルコニーの下1Fは浴室、洗面室、トイレと水廻りとなっていて
所々、何カ所か雨漏りをしていて、コーキングやテープなどで手をくわえられていて
止まっている所もあれば、まだ雨漏りしてる所もあるようです。
そしてお客様の希望としては、バルコニーの上に
屋根を架けてほしい、という依頼です。
まずは板金屋さんと屋根の形状、納まり、完成までの工程など入念に打ち合わせをし、
そして着工です。
まず要らない部分の解体です。らせん階段、手すり、一部壁の撤去。
そして屋根の骨組みとなる木工事です。
形状は※片流れ屋根。束を建て、母屋、垂木と組み合板を張りルーフィングを敷きます。
屋根の仕上げとしては※ガルバ縦ハゼ葺きで決まりました。
問題は、新規の片流れ屋根の低い方と既存の寄棟屋根とのぶつかる部分、
新規の方は、軒樋を付け雨を受け片方に流します。
既存の方は、新規とのぶつかる破風の真ん中で15cmほどの谷を作り
両サイドに勾配なりに作り、落ちてきた雨を振り分けます。
完成です。
工事を終えて
着工が3月で雨の日が多く、雪の日もあり
工期も予定より長くなってしまいましたが、
イメージ通りの仕上がりになりました。
用語解説
※片流れ屋根 屋根形式の一つ。片方に全面的に傾斜している屋根。
接合のない一枚屋根のため、雨漏りに強いといえます。
※ガルバ縦ハゼ葺き 屋根板金同士のつなぎ目を折り曲げ処理した、
屋根工法の一種です。
屋根に落ちた雨水の溜まる箇所がなく、水の入り込む
隙間もほとんど無いため、雨漏りに非常に強い工法です。