白幡公園こどもログハウス改修工事
ご依頼の内容
●公共財団法人 横浜市建築保全公社(※①)から、白幡公園こどもログハウス改修工事のご依頼です。
●改修項目は30を超え、それぞれが詳細な図面に細かく記載されており、少しの誤りも許されません。全て子供たちを中心としたこの施設の利用者の安全を確保する為のものです。
●担当した改修工事は施設内の手すりのかさ上げ、危険防止のフェンスの設置、ハシゴの作り替えなどです。
作業概要
●手すりのかさ上げ工事は、既存の手すりがFL(床)から850mm程しかないため、安全性を確保するために手すりを1100mm以上の高さにする工事です。
●危険防止のフェンス取り付け、ハシゴ(5本)の作り替えなども全てより高い安全性を確保するための工事です。
●材料はすべて指示通りに桧を使います。加工業者への発注も、仕上がりの精度をいつもより厳しく指定し、何本か削り直しを指示しました。
●仕上がり、収まりに関しても、なるべく角が立たないように、電動サンダー(※②)やトリマー(※③)などを使って面をとり、さらにノミを使って掘り込むなどしながら滑らかな面を目指します。何度も素手で触り、撫でて確認し、念には念を入れます。
工事を終えて
●「こどもログハウス」という名前のとおり、この施設は小さなお子様も含む子供たちの遊び場です。とにかく、安全性を一番に考えて、最後まで集中力が途切れないように、妥協することなく時間をかけて工事を行いました。
●指定が厳しく、指示も細かく、なかなか大変でしたが、多くの方が安全に施設を利用できる、ということが大前提の公共施設の役割と責任の重さを改めて知ることができ、とても勉強になる仕事でした。
●こどもの安全に対する親御さんの意識や、子供への接し方も昔とは異なり細かい気遣いが求められていると思いますので、この「こどもログハウス」の職員の方々は、日々の業務の中で相当なご苦労をされているのではないかと思います。それを考えると頭が下がる思いがします。
用語解説
※①横浜市建築保全公社
この法人は、公共・公益施設の維持保全に関する調査研究を行い、その成果を一般に普及するとともに、公共・公益施設の適正な維持管理体制の整備及び公共・公益施設の維持保全業務等を行い、公共・公益施設の安全性と利便性を高め、市民福祉の増進に寄与することを目的とする。(定款より引用)http://www.y-hozen.or.jp/index.html。
※②電動サンダー
材木、金属の研磨、サンディングを小刻みな振動、または回転させることにより研磨をおこなう電動の工具。
※③トリマー
木材などのトリミング(装飾加工)をするための電動の工具で、ビットと呼ばれる先端工具を高速で回転させることができる。
木材の縁飾りなどは、様々な形状のビットを使用して行う。