5年ぶりの帰国。マンションフルリフォーム
ご依頼の内容
●海外赴任から5年ぶりに帰国
こちらのお客様は、約5年間海外へ赴任されており、その間このマンションを人に貸しておられました。今回帰国されることになりマンションを点検したところ傷みが想像以上にひどかったので、全面リフォームを決断され、ご依頼をいただきました。着工は荷物が届く1か月前からでした。
・キッチン改修工事(L型からI型の対面スタイルへ)
・床(フロアー)張り替え工事
・クロス張り替え工事
・CF(クッションフロアー)張り替え工事(水回り)
作業概要
●「密室キッチン」から「家族と話しながら料理ができる開放キッチン」へ
既存のキッチンは直角に曲がった片方が短いL字型で、隣のリビングとは天井までの壁で間仕切られているためか少し暗く感じます(下の写真上段)。
奥様にとってはキッチンの改修工事は最重要なテーマのはずですから、我々も奥様が十分検討していただけるように各社のカタログをお持ちし、アドバイスをさせていただきました。その結果、奥様が辿りついた結論に従って行った最初の作業は、仕切りの壁をまるごと取り去ることでした。さらに半端にLの字型に曲がった部分を真っ直ぐにして有効なスペースを増やし、取り去った壁の代わりに隣のリビングにいる家族と楽しく話しながら料理ができるカウンターも作りました。完成したのは一目見ただけで気持ちも明るくなり、自然に笑顔が浮かんでくるような楽しげなキッチンです(下の写真下段)。
before
after
●工事は解体からです。キッチン本体、周辺の壁などから壊し始め、下地のスタッド(※②)がでてきました。工具などを使って解体し、新しい下地は木で組み、間仕切りをつくりました。
●フカフカの黒い床から硬いブラックチェリーの床に
床(フロアー)張りです。各部屋、水回り以外 、全張り替え(上張り)です。和室は畳からフロアーに張り替えです。既存の黒いクッションフロアーから新しい床材はノダのブラックチェリー色のフロアーに決定しました。踏んだ感覚も明らかに硬くなり、ふわふわするクッションフロアーがお好みではなかったお客様のご希望通りになりました。
●クロスの張り替え工事
クロスに関しては、選んで頂いた品番を、クロス屋さんに確認してもらい、張り替えた時、下地などが目立ぬ様な物かどうか、など話し合いながら決めました。新しく生活を始められるのにふさわしい、気持ちも晴れやかになるような、とてもすてきなクロスを選んでいただきました。
クロス、CF、ペンキ工事なども無事に終わり、キッチン本体の取り付けも終わりました。産廃回収、ハウスクリーニングのあとは自分で最終チェックをし問題のないことを確認してからお引渡しです。
工事を終えて
●5年間の海外赴任の期間人に貸されていましたが、人に貸されていた5年間でついたと思われるキズ、クロスの汚れなどが床や壁などに目立ち、新たな気持ちで住まれるには張り替えが必要なレベルでした。
●キッチンでお料理をされるのは奥様ですから、キッチンの改修に関してはもちろん奥様が納得されるまで相談させていただくつもりでした。新しくするキッチンのメーカーやシリーズ、オプションなどについて奥様と十分話し合い、選んでいただいたL型の対面キッチンは想像通り大成功でした。
●既存のフロアーに張ってあったのは防音用フロアー*①(LL45)でしたが、お客様は踏んだときのフカフカ感が好きではないとのことで木造住宅に張ってあるような硬いフロアーをお望みでした。マンションの規定を調べると、運良く1Fに関してはLL45(軽量衝撃音)を満たさなくてもよいとのことでしたので、ご希望のフロアーをお選びいただくことができました。
●帰国される最中のお忙しい中、毎日現場へ職人の為に、お飲み物やお菓子などを用意して頂いた奥さまに、職人一同、感謝、感謝でした。「ありがとうございました。」
用語解説
※①防音フロアー(LL45)
適応等級=1級、遮音性能水準=優れている。(日本建築学会の適応等級)
特級LL-40 得に優れている
1級LL-45 優れている
2級LL-50 標準である
LL-55