藤沢市葛原、藤沢市の北部に位置し、皇子大神という深い木々に囲まれた神社があります。

桓武天皇の第３皇子であった葛原親王が祀られている神社です。

その葛原親王が相模に下向し、この地に居を構えたことから

この地名を葛原（くずはら）と呼ばれる様になったようです。

その葛原地区からのお客様からの仕事の依頼です。

夏も近づく６月にお電話をいただき、現地調査でご自宅へ

お伺いいたしました。

１０年以上前に家を建てられたそうですが、その時に

一緒に建てたウッドバルコニー、そのウッドバルコニーの塗装などの

メンテナンスを一度もしていないという事で

所々に腐食がみられます。

一度すべて解体し、新規で建て替えというプランはお客様も

希望していたので、補修ではなく、建て替え工事で決まりました。

材木は、コスト、耐久性を考えた時※レッドシダーを使用することになりました。

着工は真夏の８月です。

解体からです、上から笠木、フェンス、床、梁、柱と順番に解体し、

脚が立つ部分の※ピンコロも新しくして、その面を全面コンクリを打ちました。

新規のウッドバルコニーは、※笠木２ｘ８、フェンス（縦格子）１ｘ４、柱４ｘ４、梁２ｘ１０、

根太２ｘ８、床２ｘ６を使い、現場で加工し、連結部分は金物を使い建てていきます。

次に塗装工事です。

塗装は木目を生かした仕上がりにしたいとの希望で、濃い茶系との

ご希望だったので、※キシラデコールで色はウォルナットで決まりました。

十分乾燥した状態で柱、梁、根太、床、フェンス、笠木とすべて２度塗り致しました。

最後に縁台です。

同じレッドシダーで掃き出しのサッシの下の部分にサッシの幅で造り

キシラデコールで塗り完成です。

大工工事と塗装工事と真夏の８月という事で大変でしたけど

天候にも恵まれて、予定通りの工程で終わることが出来ました。

木々に囲まれて、日当たりがあまり良くなく高温多湿なので

比較的木が腐りやすい環境になっているので

４～５年での塗装をお勧めいたしました。

※レッドシダー

レッドシダーは米杉のことを言い、ヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹になり、

特徴としては、針葉樹の中でも最も優れた耐久性を持ち

湿気や腐食、害虫などに耐性が備わっており

低密度で低伸縮なので、他の材木と比べての寸法の狂いがなく、長く安定した状態の

使用が可能です。

※ピンコロ

正立方体でコンクリート製で造られている物。

外構やガーデニングによく使われます。

※キシラデコール

木材保護塗料に求められてきの自然な風合いを生かす美しい仕上がり、

防腐、防カビ、防虫性，耐候性、通気性などの性能を持ち、

欧米や日本では定番の木材保護塗料となってます。

※レッドシダーの寸法（ｍｍ）

１ｘ４＝１８ｘ８９　　２ｘ４＝３８ｘ８９　　２ｘ６＝３８ｘ１４０　　２ｘ８＝３８ｘ１８４

２ｘ１０＝３８ｘ２３５