鎌倉市大町A様邸寝室、キッチン改修工事
ご依頼の内容
鎌倉時代は商業の中心地だった大町。
北条政子ゆかりの寺、安養院 「ぼたもち寺」の愛称で親しまれている常栄寺、などのお寺が有名で
その他、八雲神社や妙法寺など多数のお寺があり
鎌倉の中では比較的のんびりした風情がある場所です。
そんな大町にお住いのお客様からの仕事です。
作業概要
改修工事は2階です。
部屋はヨーロッパ風のアンティーク調で、高級感のある落ち着いたで空間で、
解放感のある勾配天井に壁は漆喰、背の高い外国製のドアなど「レトロ風ヨーロピアン」
の空間になっています。
工事内容は、既存のキッチンスペースを奥様の寝室に。リビングの一部スペースにキッチンの新設です。
まずキッチンの解体からです。
解体後ガスの配管、水道の給水 給湯 排水、電気の配線 ダクトなど壁を挟んで真裏へ移動します。
大工工事では壁の下地、袖壁の造作。
お客様が選ばれたキッチンはクリナップ・ラクエラです。
オプションでシンク上の吊戸の※ハンドムーブ、コンロ上に吊戸の追加、その横のデッドスペースをさらに造作の収納。
料理好きの奥様(お菓子とパンの教室の先生)なので調理器具が多く収納スペースはたくさん必要になる様です。
既存キッチンのスペースは奥様の寝室になります。
床は塩ビタイルに一部奥様が用意したタイル、壁はクロス、天井は元々かなり低く(H2100程)寝室としてはかなり
低いので、勾配天井へと、出入り口は元々何も付いてないので、※アウトセット上吊り引き戸を新設。
リビングにキッチン新設とキッチンスペースから寝室への改修工事完成です。
また追加工事として、調理作業台を頼まれました。
奥様が手書きで図面を書き、その寸法で造ります。
コスト面も考え、※ランバーコアで、仕上げは天板、側板面を※メラミン化粧板を貼り。
ミニキッチン、電子レンジ、コネ機、発酵機など入るようになってます。
工事を終えて
壁の反対側にキッチン新設、元キッチスペースの寝室工事と多少大がかりな工事でしたが
着工までかなり多くの打ち合わせをしたので、
工事自体は予定通り進みました。
奥様が以前、料理教室(パンやお菓子)をやられておられ、
作業台の造作依頼もあり、有効的に使われていると思うと
大変うれしく思います。
とてもやりがいのある仕事でした。
用語解説
※ハンドムーブ
しまった調理器具を目の前の高さに手動で
降ろせる収納システム。
※アウトセット上吊り引き戸
上だけにレールがあるタイプの引戸で、レールに扉が釣り下がる形式になるため、上吊り引き戸と言われています。
引き戸は通常、引き戸枠を付け、扉を納める場所を設けますが、アウトセット上吊り引き戸の場合は、
引き戸枠を設置せずアウトセットシステムの金物を取り付けます。
扉の横にレールだけが設置され、扉が左右に動くようにしてます。
※ランバーコア
ブロック状にファルカタ材を継ぎ合わせたものを心材にして
合板で挟み込んだ3層造。
「ラワンランバー」「シナランバー」などあり
また化粧板を貼ったものなどもあります。
※メラミン化粧板
樹脂を浸透させた紙を何層も重ね合わせた薄い板のことです。
表面が硬質でキズや水分、熱に強く頑丈でありながら
加工しやすいので、テーブル天板やカウンターの表面材として
幅広い業種で使用されてます。